過去ログ溜まったら適当に消します。
2023/12/5
んあ〜っ!と思い立って、amazonで自分の前著を検索し、「書き込みアリ」の中古品を探した。レビューでは読めない本物のレビューが読めるのではないかと思ったからだ。これは別に、次の作品に活かしたいみたいな向上心からくるものではなく、ただの好奇心である。ひと通り見たけどそれっぽいのはなく、余計なお世話士2級の私は、友達が書いた本も検索する。しかし、こちらも見つからず。くそう。来年あたりもう一回やろう。
それにしてもわいの前著、やたらレビューが多くてめっちゃ売れてる本みたいな見た目になってる。同じ出版社の他の本見る限り、出版社がやってくれたわけでもなさそうだし、わいの友達が書いたっぽいやつも2個しかない。みんなありがとう。高校生のころmixiの日記のタイトルの最後に(561)とか書いておいて、めっちゃコメントついてる風にしてたな。あの頃はlikeという概念がなくて、コメント数がパワーの象徴だった。前著のamazonレビューは今日の時点で(191)。もっと書いてもらえたら嬉しいけど、俺のほうこそもっと書くべきだよな。原稿。正気に戻ったよ。
夜、ワクとLINEしてて、ワクの今年最後の大仕事であるという男性ブランコの博物館コントライブ『嗚呼、けろけろ』のフライヤーが送られてきたんだけど、とにかく絵がすごすぎて、しばらく立ち止まって眺めてしまった。網代幸介さんが描いたという。小説『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』とか映画『ミッドサマー』の挿絵のときとはまたちょっと違うタッチになってて、前のタッチも本当にすごいけど今回も本当にとんでもなくすそぎ(とんでもなくすごいって打ったつもりだけど打ち間違えてて、逆にこっちのほうがエネルギー乗ってて良いかなと思って残しました)。単発のコントライブのフライヤーに入れる力の量ちゃうで。こうありたいな、という姿を確認した。俺も来年の高円寺蟹会議に向けて今から絵描こうかな。いや、描かない。
2023/12/4
今はあんまりわからないけど、10年くらい前のアンダーグラウンドシーンではヤバいやつがかっこいいみたいな価値観に基づく評価軸の存在感が大きくて、ヤバいやつが作るヤバい作品がいっぱいあった。最近、友達が「その輪の中に入ってしまうと全員ヤバいから相対的にはヤバくなくて、それが普通になるから、あるとき突然何も面白くなくなる」という話をしてくれた。めちゃわかる。なんか、あんまり具体的に言うとあれなんだけど、俺も肌で知ってる気がする。ヤバさは絶対値じゃなくて相対値なので、そういうことが起きやすいかもしれない。良いもの(絶対価値)を作るんじゃなくて、ヤバいもの(相対価値)を作ることに熱中すれば、いずれ虚無い(読み方:キョムイ)ものしかできなくなる。市場競争とかもたぶんそうで、売れるもの=絶対的な価値があるというわけではなくて、実際には売れるもの=相対的に他より売れるものでしかないので、良いものである必要はない。ヤバくて良いもの、売れてる良いものももちろんあるが、アンダーグラウンドにしても、オーバーグラウンドにしても、行き過ぎたところは虚無の密度が上がってしまう。あんまり目がくらまないようにしないといけない。
最近肌がかさかさだ。沖縄では平気だったけど、福岡のときも冬はもうダメだったな。あぶらがない。先輩に助言を頼んだら、〜すると良いって聞く。というような調子で、一番基礎の基礎の助言みたいなやつが返ってきた。あんまりスキンケアに興味ないっぽい。でも言われるとおりにしたらちょっと良くなった。良くなるもんだな。ありがたい。男女共に俺の友達の美しい人たち大抵みんな人格から美しいので、スキンケアというよりは内面や人生が関係ありそう。そうなると俺は手遅れかもしれない。忘れよう。
すこし急だけど、クリスマスらへんの週末(12/23〜24)に大阪・難波で喫茶浪浪のポップアップが決まりそう。閉店した喫茶店のポップアップという、どこか哀愁漂う年末をこっそり集って過ごしましょう。詳細決まり次第また書きます。とりあえず出張で出せるメニューを考えたり、豆や茶葉を取り寄せたりしないといけない。店があった時はたくさん仕入れてたから大丈夫だったけど、2日分の少ロットだと単価が上がって急に難しくなる。まあ無理のない範囲で楽しもうと思う。お菓子とか作ろうかな。
2023/12/3
ヒッピームーブメントからパンク、ハードコアパンク周辺への流れの中で、軍ものを染めたり塗ったり切ったり貼ったりしてカスタムしてかっこよく着ることによって平和を生活に落とし込むみたいなやつがあって、誰も口にしてないからわからないけどパンクの友人たちはたぶんその文脈に沿って普段からそういう服を着たり、着なかったりしている。若い頃から周囲の人たちがそうしてたから自分も当たり前にそうしてて、軍ものは黒く染めたり縫い直したりして着てる。下手くそだからどんどんほつれてぼろぼろで色もくすんできてるけど、思い入れが増して気に入ってる。もはや根っこの部分は何もかもすっかり忘れ去って、最後に残った思い入れと慣性だけでいまだに着続けてるんだけど、少し前に、最近知り合った人から「パイレーツオブカリビアンみたいやな」って言われたのがきっかけになって、自分がどういう文脈で何を思ってこういう服を選んで着はじめたのか考えたりして、色々思い出せて良かった。
ちなみに、パイレーツオブカリビアンは見たことないけど、高円寺から中野にかけて、いつもパイレーツオブカリビアンの格好をして歩いている人がいたので、見た目は知ってる。たしか、殺っちゃん(さっちゃんと読む)のバイト先のケーキ屋の店長だったような気がする。
↓今日ゆうくんが教えてくれた大阪のLOS OXXO SEXOS、ライブめちゃ良さそう
2023/12/2
夜、急にラーメンが食べたくなって、作り置きのご飯を冷やし直して、いつもだったらあまり行きそうにない感じの店に入る。俺が無性にラーメンが食べたくなるということは、風邪をひきかけている可能性が高い。免疫機能がラーメンを求めているのか、風邪のウイルスがラーメンを求めているのかはわからない。わからないけど俺はラーメンを食う。店の壁にカレンダーが貼ってあって、11月16日の欄には「メイ大遅刻!」、17日には「メイ当欠!」と大きく書かれていた。12月のカレンダーにもメイの名前があるということは、メイはきっと翌週からまた普通に働いている。月火水担当のリカは、木金担当のメイのことをどう考えているのだろうか。そもそも、二人は会うことがあるのか?などと、余計なことを想像した。あらゆる隙間に物語がある。いつも読まなくても良い物語を見つけて読んでしまう。子供のころ、サイコメトラーEIJIというドラマがあって、その主人公は左手で触ったものの物語が見えるという、今となってはありきたりだが当時は斬新な設定のエスパーだった。俺の場合はもはや左手を使うまでもなく物語が見えるし、そこに物語がなかったとしても勝手に生成して読むことができる。スーパーサイコメトラーかもしれない。何を書いているんだろう。このような異様なテンションになるということは、熱があると見て良いだろう。外を出歩いて良い人間ではなかったとも言える。
食べたラーメンは懐かしすぎないラーメンで、というか00年代の味で逆にめちゃくちゃ懐かしかった。同世代の東京育ちだったらわかるかもしれないけど、いま世で言われる「懐かしいラーメン」ってやつはたぶん昭和後期の中華そばのことで、生まれる前なので別に懐かしい感じはない。ヤマがラーメン食べてたのは高校〜フリーター時代で、2005〜10年くらい。青葉とか頑者みたいな今のラーメンのモデルになってるようなやつは既に流行ってたけど、それと中華そばのちょうど間くらいの店がそこら中にあった。高円寺の鹿児島一番(閉業)は1杯380円で、バイト帰りにたまにお世話になった。俺の地元だとラーメン一番とか、元祖まぐろラーメン本店とかがそれに近いかもしれない。90年代に環七ラーメン戦争という巨大な戦争があって、罪のない人がたくさん犠牲になったんだけど、戦が終わった後もこの2店はずっと続いてるし、いまだに行列ができているっぽい。
冬の寒い日に原付で走って、手とか耳の感覚がない状態ですするラーメンって体感150℃くらいで、うまいとかまずいとかじゃなくて、生き返るって感じで好きだった。食事じゃなくて臨死体験しに行っているので、アヤワスカみたいなもんかもしれない。今日ラーメン食べたくなったのもそれに近いのかな。今日行った店、ちょうど環七を煮込んだような感じで俺が青春時代に食べたラーメン全部の中間くらいの味だった。完全に忘れきってた思い出が大量に蘇る。消したつもりだったけどちゃんとアーカイブされてたんやな。
ギリギリ犯罪にならない変質者だ。これが完全犯罪というやつか。かつらを被って、メイクして、水着でポーズを取っているだけなので、まあ誰も迷惑してない気もする。俺たちは「風邪ひきますよ」と声をかけようとしたが、大男はランウェイを歩くようにして車に引っ込んでしまった。
ラーメンを啜っている間、この映像が脳内でエンドレス再生されていた。あの時のビキニの背中、今まで見た中で一番大きな背中だった。
↓関係ないけど大阪のてらのバンドセット最近たまに聞く。再来週見に行こかな
2023/12/1
心花さまと珈琲豆の問屋へ。渋い個人店。90年くらいやってるらしい。スパゲティにマジックペンで「スパゲチ」と書いて売っていた。鎌倉時代かなんかにキリシタンが来たとき、花の発音を「fana」って書いてた記録が残ってて、鎌倉や室町の人はハをファって発音していたんじゃないかって話を聞いたことがある。それでしょ。スパゲチって言葉には妙な重みと迫力がある。
夜、友達のバーでゆったりしてたら、その友達が経営している会社の従業員から「明日彼女の誕生日なんだけどお金がなくて、給料前借りさせてほしい」という旨の連絡が来た。しかも今から二人でフェリーに乗って四国に行くので今すぐ現金で欲しいとのこと。友達は「ああ、最高やなあ」って言いながら、嬉しそうにお金を数えはじめた。言うてる間にお金を取りにやってきて、前借りしたお金でラムコークを2杯飲んでフェリー乗り場に向かって行った。全部あたたかいな。本日もほっこりせざるを得ない。会社のあるべき姿というのはこれかもしれない。
ちなみに、お金がないのは給料が安いからではなくて、彼がやってるバンドの海外ツアーで飛行機が欠航してチケット取り直しになったりなど、想定外の出費が重なってたまたま困窮してたらしい。
帰り道、外国のマイナーなフルーツのジュースばっかり売ってる自動販売機があったのでどれか一つだけ買うことにしたが、季節のせいか守りに入ってココナッツジュースを買ってしまった。案外まずかった。もっと攻めるべきだった。