やまのあな

以下、日記置き場。
過去ログ溜まったら適当に消します。

2024/5/2
朝から自転車に乗って、お寺でやってる古本市へ。全国各地で散々見てきたよくあるいつもの古本市なんだけど、たぶん30店舗くらい集まってて新宿のやつとかよりは規模がでかい。屋外だから埃くささも控えめで、かといって箱崎の古本市みたいな派手さもなく、生成りの古い本が安価で大量に並べられた処分市的な雰囲気で客層も渋くて疲れにくい。とはいえ全部見てたらキリがないので、見るゾーンも限定して昭和の商店街の資料集めに徹する。ちょっと前から探してたけどアマゾンやメルカリだと極端に高い値段がついている「チェーンストアの話」を100円コーナーで発見。運が良い。他も1970年代の地方商店の経営指南本とか、当時の流通機構について書いた本など、合計5冊で500円。
帰りしな、天王寺の古いお好み焼き屋で昼めしを食べてみる。隣の席に座っていたCharを干して煮詰めた感じのおじいちゃんが店の親父とずっと喋ってて、結構面白かったから普通にわろてたんだけど、笑いどころでチラチラこっちの顔をうかがってくるので妙な緊張感があった。
その爺は元々めっちゃ常連だったけど1年ぶりに来たという。「貧乏で貧乏で、1袋38円から29円に値引きされる時間まで粘って買ったモヤシばっかり食ってるから痩せてもうた」って言い張ってたけど、本当は胃腸の病気でカリカリに痩せてしまったらしい。なぜか去年の写真を見せてもらったけど別人だった。ギタリストらしい。有名な人なのかもしれない。貧乏貧乏言ってたくせに、帰り際になって「そこの男前の分も払わして」って俺の分まで払って帰って行った。
「貧乏だ」と言いながらたまたま隣に座っただけの繋がりの薄い男前(ヤマ)におごるっていうのは一見矛盾しているようだけど、昭和的世界観における「貧乏自慢」の背景には「気前の良さ」とか「面倒見の良さ」みたいなのがあって、それを示して行ったという意味では、強い一貫性が見て取れる。おごる・おごられるの際に「縦の関係性を明示しよう」みたいな姿勢が透けて見えるときもいけど、今回は普通に気持ちいい感じで結構よかった。
ちなみに、昨日18万くらい増えてた資産が約10万円相当縮んでた。奢ってもらったお好み焼き代と合わせて+8万650円。日本円という金融商品のボラティリティが明らかに大きくなっている。特にGBP/JPYなんかはここ数日激しい動き。自分のことはあんまり心配はしていないけど、EU方面の友だちの暮らしが少し気がかり。おこがましいかな。

 

2024/5/1
資産が前日比で18万くらい増えてた。増えてたというか、減らなかったと言ってもいい。日本円は通過危機に片足突っ込んでいると見える。少なくとも俺が生まれてからの35年間で、ここまで不安定な状況が連続したことはないと思う。自分の場合は割と想定済みだったと言うか、「こうなっても良いように」というコンセプトで資産配分を設計してきたので、割と「こうなっても良い」という程度に落ち着いてる。「今から資産運用を始めたいんだけど、どうしたら良いか?」というような質問がいまだにたまに届くけど、普通にこれまでどおりの全く同じ回答になるので、本や過去の記事を探して読んでほしい。円安で不安定な局面だし短期・中期的には損が出るかもしれないけど、まあ常にそれはそういうもんで、というか長期的に損が出る可能性も十分にあるんだけど、「こうなっても良いように」というコンセプトの重要性が改めて浮き彫りになっている局面なので、数字よりもそっちに着目して、お金を増やすんじゃなくて形を作るみたいなイメージで取り組んでほしい。って思いながら返信してない。心の中では幸せを願ってはいます。

 

2024/4/30
文の里商店街で30年間営業してきた婦人衣料・寝装「ウシダ」が年明けくらいからずっと閉店セールをやっていて、在庫商品を全部売り切るまで閉めない強固な姿勢で静かに佇んでいたんだけど、今日ついに閉店セールのワゴンの商品が残り1個になっていたのをたまたま見かけてしまい、とどめを刺すのが俺なんかで本当に良いのかな?などといろいろ考え悩んだけど、いろいろ覚悟の上でゲットした。30年間おつかれさまでした!
ラストアイテムは昭和スタイルのうっすい肌着。トラック野郎みたいで格好良い。2枚セットだったので友達と1枚ずつわけた。
関係ないけど、先日のトークイベントのアーカイブが発売中です。珍しく俺が喋りまくっている。
大阪の近代長屋の話から始まって、商店街や卸売市場の歴史と、それが社会で果たしてきた役割についてお話しした。大阪市の人口は戦前がピークで、いまよりも人口密度が高かった。当時はまだ団地やマンションというものがないので、1940年は大阪の住居の約95%が大阪長屋だったわけだけど、各戸に必ず1つか2つの庭が付いていて、台所機能も充実していることから、「人口過密状態でいかに豊かな暮らしを送るか」という目的の元に設計されているように思える。それに比べると、現代の都市型住居は「土地面積あたりの金銭価値をいかに上げるか」という目的の元に作られていて、本質的な豊かさが見落とされている。俺が言いたいことは何もかもここに詰まってる気がしていて、みんなで目指す「豊かさ」の中身がいつの間にかすり替わって、全部忘れられてしまったんじゃないかって思って長屋の話を始めたんだけど、この大事な部分を言うの忘れた。まあでも他の流通の歴史と、個人店の存在意義みたいな部分はしっかり話せたので、もしお時間やご予算に余裕があればアーカイブ映像おすすめです。
>> アーカイブ映像はこちらで販売中
※視聴期限: 2024年5月10日(金) 23:59 まで

 

2024/4/29
沖縄の友だち夫婦が急に来た。夕方合流して団子食べて小籠包食べて羊串とか鳥刺しなどのおつまみをたくさん買って我が家に移動。飲み食いしながら最近あったことを報告したりして、朝方までおしゃべり。ふたりでうちに泊まっていった。買った食べ物、全部異様に安かったのでたくさんお金を使ったというわけでもないんだけど、うちのテーブルに肉と酒が並んでるのがなんだか珍しくて、妙に豪遊した感触が残っている。得した。
全部めちゃくちゃおいしかったけど、羊の串や鳥刺しで油まみれにしたあとに食べるほうれん草の煮浸しがいちばん美味しいという意見で一致。

 

2024/4/28
今日はちょっとだけやることがあって早起き。起きた頃にはねこたちはいなくなっていた。厄介ごとが片付いた感とさみしいの感が半々くらい。夕方には用が終わったので、歩いてホームセンターに行って土を50リットル買って帰ってきたんだけど、いくらなんでも重すぎてわろた。しかし、最低でもあと100リットルくらいはないときつい。頼めば嫌な顔ひとつせず車を出してくれるであろう人も3人ほど思い浮かぶけど、車や通販を使わずに家庭菜園を作るっていうのをやってみて、そのキツさとか不便さまで体験しておきたかったので、もうちょいだけ頑張ってみる。
ホームセンターが微妙に遠いので本当はチャリで運びたいけど、自分のチャリはかごもキャリアもなくて積載能力がまるでない。試しにシェアサイクルの電動チャリを借りて乗せてみたらギリギリなんとかなったので、3往復して合計170リットル運ぶことに成功。
コストとしては、土に3000円くらいと、枠に4000円くらいという感じ。自転車のレンタル代は1時間で330円。種代含めて7500〜8000円くらいかかった。高め。あとは分水栓かジョウロかどっちか欲しいけど、雨降りそうだし当面はなくても大丈夫。
今夜はねこ来おへんなと思ってお風呂入って歯磨いてソファでギター弾いてたら、またねこの声が聞こえてきた。そういえば、最近ヒートくんが家でブルース弾いてるとねこが窓から入ってくるって言ってたし、もしかすると天王寺周辺のねこはブルースが好きなのかもしれない。